フェミニズムは悪くないし、そして同じようにバーチャルなオナネタは悪くないし、これから進化して行く 2  規制の最先端

 

 

 たとえばアメリカなんかは自由の国と謳われているものの、創作物の表現に関する規制の規則はすごく強いわけです。それは何故かというと、私が以前このブログで言ったような、「サバゲーを見て本物の銃で参戦するアホ」な人間が、アメリカには洒落にならないほどたくさんいるからです。アメリカのアーティストのPVが「ポリティカルコレクトネス版」と「オリジナル版」の2つに分かれている(酷いときは3つに分かれている)のは、アメリカではそのような対策をしないと国内の無数のアホを管理できない、という事情があるのです。

 

 

  インターネットはここ十数年でとても進化しました。ディジタル技術も驚くほど進歩しました。3DCGの技術も驚くほど進化しています。自由の国とは謳われているものの、さまざまな規範の強いアメリカに住む、モテない男性、パートナーの居ない男性、小児性愛等の現実では実現不可能な性的欲求を持つ男性というものは、現代の高度に発達した3DCGを駆使して、自分の性的ロマンを作品にして、それを消費しています。

 

 そういった性的ロマンというものは、男性向けゲームにも表れてきます。セクシーな格好をした女性のゲームキャラクターが、プレイヤーを誘惑したりするわけです。それはアメリカだけではなく、日本のゲームなどでも大いに発達しているでしょう。

 

  ところがフェミニズムはそういうゲームを大変に問題視するわけですね。「これは女性差別的である」と。「女性がこういう格好をする必然性が無い」と。「女性がこういう風に現実で扱われるようになる」と。メタルギアソリッドの最新作の女性キャラクターの格好なども、フェミニストからは大変に問題視されているわけです。

 

  しかし、そういった作品にいくらケチをつけようとも、そういったゲームを愛好する人間は裏へ裏へ、影へ影へと逃げるだけなのです。つまり、モテない男性、パートナーの居ない男性、実現不可能な性的欲求を持つ男性たちの性的代替物を取り上げて、その補償を何もしないのであれば、全く意味が無い。シンプソンズというアメリカのアニメでは、リサ・シンプソンが漁師たちに「魚の乱獲を止めなさい!」と言ったところ、漁師たちは「そうだ!リサの言うとおりだ!」と言って漁業を止めたのですが、今度は彼らは森林伐採によるビジネスで環境破壊を始めてしまい、リサは大いに悲しむというオチが待っていたのです。

 

 モテない男性、パートナーの居ない男性、実現不可能な性的欲求を持つ男性たちの性的代替物を取り上げて、その補償を何もしないのであれば、そういったゲームを愛好する人たちは、今度はゲームで「ポリティカルコレクトネス版」と「オリジナル版」を作って逃げることでしょう。規制の行き着く先は必ずそれなのです。なぜなら、性的表現を規制したところで男性の性欲というものは無くならないからです。特に、フェミニズムが社会に浸透すると、男女間の交際は必ず貴族的な要素を帯びて来るので、恋愛にありつけなくなる人間の割合というのは増えるのです。ということはそれだけ、自分の性欲を持て余す男性の数も多くなるということです。そういった男性たちは、必ずバーチャルの女性で性欲を発散させますし、そうせざるをえないのです。

 

 フェミニズムはとてもムシの良いことを言っているのです。「私は男性の相手をしないけど、しかし男性が自慰をすることも許せない。」そんな欲望は実現不可能です。エマ・ワトソンの「男性は男性性から解放されてください」というスピーチは土台無理な話なのです。

 

  私が予想しているのは、アメリカの映画もそのうち、「ポリティカルコレクトネス版」と「オリジナル版」に分かれるのではないかということです。まさしくアホらしい、開いた口がふさがらなくなるような事態ですが、「殺人映画を無くせば殺人は減る」とか「エロ本を無くせば男の性欲は無くなる」と考える人間がアメリカには多い( 同性愛について語るときに、アメリカ人は同性愛を「信じるか」「信じないか」で語ります。それだけを見ても、彼らが常軌を逸している〈キリスト教的思考である〉とわかるはずです。)ので、アメリカ映画がポリコレ版とオリジナル版に分派するというのも、そう突飛な発想ではないはずです。

 

 これから時代が進めば、バーチャルな性的代替物というのは更に発達して行くでしょう。そのとき、フェミニズムは、そしてキリスト教的思考回路を持つ人たちは、それらにどのような対応をするのでしょうか。CGの女性で男性が性的快楽を得たときに、そこでは現実の女性も被害を受けているのだ、なんて論理がこれから正論になって行くとはとても思えません。私はこれからも表現規制の企みと、フェミニズム団体の動きを注意深く見守っていきたいと思います。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

フェミニズムは悪くないし、そして同じようにバーチャルなオナネタは悪くないし、これから進化して行く 1

http://masudamaster.hatenablog.jp/entry/2014/10/24/101405

 

 

私たちは性の不平等を終わらせたいのです。そのためには、一人一人の参加が不可欠なのです

http://www.huffingtonpost.jp/emma-watson/we-want-to-end-gender-_b_5871850.html