嘘について

 

 

 何も賭けてない嘘ってのは大抵バレるんよ。高度2000メートルの高さで綱渡りすることと、駐車場の車輪止めから落ちちゃいけないゲームをするのとでは、やっぱり本気度が違うよね。前者は命かかってるけど、後者は命かかってない。青木やtehuが間違ってたのは、彼らは高度2000メートルの高さで綱渡りするつもりで嘘サイトを作らなきゃいけなかったのに、実際は駐車場の車輪止めとか、横断歩道の白い部分とか、地面に書いてある「止まれ」の文字の上から落ちたら死亡~♪ 程度の小学生の意識で嘘サイトを作ってしまったことでしょう。本当は彼らは高度2000メートルの高さで綱渡りをしていたのに、本人たちは地面を歩いているような感覚だったのでしょう。

 

 アンビバレント女々っていう人がいるんだけど、彼女は3つ言葉を発するときにその言葉の3つのうちの2つが真実で、1つが嘘なんだ。そしてそれを何回も何回も繰り返す。それは彼女にとっての防御法であり生存戦略なのだろうけれど、まぁ彼女に関わる人間のストレスはすごいだろうと思う。彼女は3つの言葉のうちに1つの嘘を紛れ込ませるから、それがまわり回って彼女の言葉の時制と主語をメチャクチャにしてしまっている。「あなたは一体、どの時点のどの立場から喋っているの?」ということがさっぱりわからない。

 

 彼女とオツネの争いは、普通は「オツネが悪い」の大合唱になるはずなのだが、そこでアンビバレント女々は突然「寝たら彼氏になってくれると思ったから寝た」とか言い出すので、周囲のオツネバッシングのトーンは下がってしまった。「寝たら彼氏になってくれると思ったから寝たのに彼氏になってくれなかったからオツネのキモさをバラす」とかやられても、「いやそれはお前が雰囲気作れなかったり言質とれなかったりしたのが悪いんちゃうん」としか言えないのである。「寝たら彼氏になってくれると信じたから寝た」ってそれお前の責任ちゃうん?としか言いようがないのである。お前が賭け事をして、それに負けただけなんちゃうん?賭け事にしたくないのならそれなりの事前準備が必要だったんちゃうん?と俺は思う。

 

 本田圭佑は昔「リスクをとらないことがリスクになる」ってことを言ってたんだけど、そういうことを俺は最近考えるんですね。つまり、賭けないからこそギャンブルになってしまうと。アンビバレント女々は、自分がどの地点のどの時点に居るのかを誰にも明かさない。だからこそ、彼女の生き方はギャンブルになる。3つの言葉のうちの2つを真実にして、残りの1つを嘘をするんだけど、そういう工作が結局、彼女の3つの言葉の全てを嘘にしてしまう。彼女の言葉は言質にならない。だから彼女は他者の言葉も信じない。自分の言葉が言質にならないのと同じように、他者の言葉も言質にならないと思っている。だから彼女はオツネから言質をとらなかった。でも言質をとらないのならギャンブルになる。そしてアンビバレント女々はギャンブルに負けた。

 

 俺はここ数日アンビバレント女々とコミュニケーションを図ってみたが、彼女は常に煙幕に隠れてこちらに姿を見せようとしないので、俺も呆れてコミュニケーションを諦めた。彼女のそういう性質は果たして勉強をして高学歴になったからといってどうこうなるものなのかどうなのか、俺にはよくわからない。というか彼女の主語と時制のメチャクチャさで論文が書けるのかどうかという疑問もあるのだが、そこは小保方メソッドで乗り切るのかもしれない。

 

 とにかく、アンビバレント女々は小保方さんとは少し違っても結局は同じモンスターなのであり、モンスターにはモンスターしか近づかないということでもあろう。俺ももう彼女について考察するのは止めようと思う。ただ、こういう人間が居るのだということがわかったのは今回の件で非常に勉強になったし、その点については彼女に感謝しようと思う。