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Charlie Hebdoは普通にポルノでしょう

 

 

 サウスパークおもしろいですね。アスホールとかユダ公とか言ってておもしろい。政治的に正しいディズニー映画の反動は必ず現れるわけ。この世の中が綺麗な表現だけで埋まるわけがない。フランスでのイスラム侮辱漫画は、もちろんフランス人は建前上、あの絵には崇高な理念が表れているのだ、政治的に正しい表現の自由だって言い張るだろうけど、本心ではああいう絵でガス抜き(ストレス解消)できたフランス人もいっぱい居るわけで。あれは表現の自由であると共にヘイト表現だよね。

 

 「パパは返品っ♪」っていうCMは、もちろん男性差別ともとれるだろうが、一方で、あのCMでスカッとした主婦たちってのも大勢居ると思うんだよね。家族よりも会社、家族よりも男同士の付き合い、休日は家で寝てるだけっていう、金銭以外では頼りにならない夫に嫌気が差しながらも、離婚することはできない女の人っていうのがいっぱい居るわけで、そういう人たちがあのCMを見て少し溜飲を下げて、また明日から家庭を運営していくエネルギーの足しにするっていうことは、俺は十分想像できる。まぁ言っちゃえばあのCMは、身近に居る男にイライラしてる女性向けの軽いポルノみたいなものでしょう。で、そういうCMがあって何が悪いのって俺は思う。俺たちだって女性性を侮辱するようなポルノを楽しみ日々のストレスを発散してるんだから、女の人だってそういう発散をしたって良いでしょう。もちろん、そんな発散方法以外でストレスを解消できるのが理想だけど、現実はそう思い通りには行かないもんだし。

 

 例えばFPSっていうジャンルのゲームがこの世にはあるけれど、あのゲームをプレイして影響されてしまって実際に現実でも銃をブチかますようになる男の子と、あのゲームをプレイすることによって暴力性をヴァーチャルで発散して、実社会ではそれなりにお行儀良くできる男の子の、どっちが多いのかって考えると、俺は後者の方が多いんじゃないかと思う。俺はFPSをあんまりプレイしないのでよくわからないけど。

 

 フランスのイスラム侮辱漫画も、「パパは返品っ♪」のCMも、FPSも、すごく大雑把にまとめちゃえば、ポルノなんだよね。ガス抜き。で、「そういうポルノの何が悪いの?」と俺は思うわけ。ポルノはポルノで良いじゃんと。で、フランスのイスラム侮辱漫画について特に日本のみんながモヤモヤしてるのは、フランスがあの漫画を「ポルノではない」と言い張ってるところだ。やっぱり日本のリベラル・左翼からすると「あれはポルノである」と思うし、「ポルノであることは認めるべきだ」って思っちゃうんだよね。そう考えられるのは日本の特徴だし、欧米文化圏の国ではないからこそ出てくる価値観の軸だろう。まぁイギリスのマスコミとかも「あれポルノだよなw?」ってフランス人を挑発してるみたいだけど。

 

 なんかこの件でのフランスは詭弁を弄してるな~と思っちゃうのよね。いやもちろん表現の自由は認められるべきだし、テロも許しちゃいけないけど、なんか「まさかイスラム教徒が怒るとは思わなかったビックリ!」みたいな態度は完全に被害者ぶってるし、白々しい。サッカーで例えるとジダンの頭突き事件だよね。ジダンは奇しくもフランスの選手だけど、そりゃ挑発に乗って頭突きしたジダンは確かに悪いけど、マテラッツィもそうとう酷いこと言ったわけで、マテラッツィFIFAから処分を受けてるわけ。マテラッツィはそれは社会的には・形式上では被害者だけど、マテに同情する人なんていなかった。マテラッツィは挑発が上手かっただけのことだもん。まぁ実際に命を奪われたフランスの漫画家とマテラッツィを単純に同一視することはできないけれども。

 

 日本の左翼ってやっぱり「国家なんて人工的でくだらないんですよ」って思ってる人が多いから、今回のフランスの非常に統制された国民運動(ナショナリズム)なんかを見せられるとアレルギー出る人も多いみたいね。俺もアレルギー出たけど。あれもまた、日本左翼・リベラルのモヤモヤポイントなんだよね。でもアメリカとかフランスは普通に全体主義の国ですよ。「お前の人種は問わないからアメリカ市民としての態度を見せろ!」「お前の人種は問わないからフランス人としての生き方をしろ!」と要求する社会でもあるわけで。「人工的でくだらないんですよ」なんて甘えたこと言ってたら国がメチャクチャになっちゃうもんね。

 

 今回の事件を見てまず思い浮かんだのがやっぱりポルノなんだよねぇ。女性のアヘ顔を描くレイプ系ポルノ作家は、女性からテロ攻撃を受けて良いのかどうかという問題。痴漢AVを撮るAV監督は女性から石を投げられて良いのかどうかという問題。いやCharlie Hebdoは下劣だけど、同じような表現を俺たちは女性に対してやってねぇかなぁ?と。でも女性がテロを起こさないのは世の女性たちがポルノに寛容性を発揮しているからだと。それに男にはポルノが必要だし。そう考えると、Charlie Hebdoのイスラム侮辱漫画に必然性・必要性はあったのかどうかという話になって、そうすると、しりあがり寿さんの「あれはフランス社会がイスラム教徒に課した試験なのだ」という説に説得力が出て来て、そしてその「試験を課す」という権力性にまた、日本左翼・リベラルはモヤモヤするんだよなぁ。

 

 やっぱりCharlie Hebdoは普通にポルノだと思うし、そしてテロ行為は許されないし、そしてこの事件にはフランス国内の事情が大きく関わっていて、部外者がどうこう言って連帯できることでもないんだろうな、ということを俺は思いました。