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島村卯月を地上に引きずり落とす必要など無い

 

 

 いやいやプロのアイドル目指してるんなら島村卯月のブレなさこそが正常で、本田未央のチャンス放棄こそが異常でしょう。いや本田未央の感情は、人間としてはあり得る感情なのかもしれないけれど、プロとして生き残っていく感情ではないよね。プロっていう言い方が少し堅苦しいとするならば、「プロ」を「夢」に言い換えても良い。島村卯月には夢があって、彼女にとって6話でのステージの失敗はしょせん夢への過程に過ぎないんだけど(だから傷つかない)、本田未央にとっては6話でステージに立った瞬間に彼女の夢はほぼ達成されてしまっていて、しかしその夢が彼女の想像していたものとは違ったから腹を立てて全てを放棄してしまったというだけのこと。本田未央のそういう軽率な夢の持ち方って誰にでもあり得ることだし、異常なことだとは思わない。ただ、それと同じくらいに島村卯月の厳格な夢の持ち方も異常ではない。

 

 島村卯月のまっすぐさはワタミに通ずるという指摘には一理ある。ただし、それは島村卯月が自身の夢を他者に押し付けた場合に限るだろう。しかしたぶん島村卯月は自分の夢を他者に押し付けない。なぜなら、それを押し付けた瞬間にそれは夢ではなくなるからだ。彼女の夢は、誰かをコントロールして成り立つものではない。彼女の夢は、彼女が彼女自身を厳格に律した先にしか果たされぬものなのだ。だから、島村卯月はワタミにはならない。強大な夢を持つ者は個人主義にならざるをえないのだ。その個人主義を「狂気」と称することも、また「天使」と崇めるのも、どちらも間違っている。

 

 島村卯月の弱さを見せないスタイルはプロとして至極真っ当であり、そういった態度を「腹のうちを見せないのは卑怯である」とか「聖母である」とか評するのは、アイドル活動を遊びか何かと勘違いしている連中だけであり、常人であれば島村卯月の態度にとてつもない信念とファイトスタイルを感じるはずである。私はアイドルマスターという作品を(淫夢MADを除いて)初めて見たが、こんな軽いノリでアイドル活動をやっている・見ている奴らばかりだとは思わなかった。ビックリしたので、しばらくはこのアイドルマスターシンデレラガールズという作品を追ってみようと思う。

 

 

 

 

 

 

 

 

島村卯月とシンデレラの魔法

http://d.hatena.ne.jp/KeiKomori/20150221/p1

 

 

継続という稀有な才能。

http://yuki3mori.hateblo.jp/entry/20150228/1425093455