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ありのままで良いの?

 

 

 「お前がどう思おうが他人はお前をそう見ないよ」というメッセージと、「あなたはありのままに生きて良いのよ」というメッセージの両方を社会から受けとって、人々は完全に混乱してしまっている。自分がありのままに生きた場合、かならず他人は自分のことを誤解し、トンチンカンなメッセージや攻撃を送ってくるからである。ありのままに生きて良いはずなのに、そう生きると怒られる。このダブルバインドに人々はどう対処するべきか。

 

 左派などもそうである。通常時は「ありのままに生きて良いんだよ」を多用するのに、ある場面では「お前がどう思おうが他人はお前をそう見ないよ」という論法を使う。私が以前指摘したように、左派は同性愛者には「ありのままで」と言い、二次元愛好者等には「お前がどう思おうが周囲の人の目は~」という論法を使う。はっきり言って左派のそういうダブルバインドはヌルいし、そういうヌルさを尻目に市場と技術は政治的正しさなど考慮せずに突き進むだけであろう(二次元愛好者に有利な世界になって行き、左派は相手にされない)。けっきょく、左派も完全には論理的でない(好みや政治性が大部分を占めている)ということに気づければ、人々も社会から発せられている「他人からどう見られるか気をつけろ」と「ありのままに生きろ」のダブルバインドの仕組みに気づき、惑わされることもなくなるのだろう。「ありのままで良いんだよ」というメッセージも結局は、「私が許容する範囲内でありのままで良いんだよ」ということに過ぎないので、結局我々は、「誰がどういう好みであるのか(誰の前なら本当の自分 : ありのままになれるのか)」を手探りで探っていくしかないのだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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