人間の価値

 

 

 人間の価値は「能力」と「因果」の二つの要素から算定される。能力は「生産性」、つまり「その人がどれくらい稼いでるか・どれくらい税金を納めてるか」「どれくらい次世代を生み出したか」で計られる。因果は「その人がどれくらい善行をしたか」逆に「どれくらい悪いことをしたか」で計られる。次世代の生産という行為は、生産性のみならず、因果における「善行」としても評価される(反出生主義の人間は私の意見に同意しないだろう)。年老いて生産性が無くなった老人が、それでも敬われるのは、「次世代を生産した」あるいは「人生を頑張って生きてきた」という「因果」が評価されているからである。

 

 

 SCP世界におけるDクラス職員たちは、人殺しの成れの果てなので、彼らの「因果」の評価値は「最低」まで下がっており、「死んでも全く惜しくない人物」として日々使い捨てられている(四肢や命を落としている)。

 

 

 LGBTは、次世代を生み出すことが現在の社会状況および科学技術ではまだまだハードルが高いので、そういった繁殖的な意味での生産性は低いが、納税額においてはノンケを超えるLGBTはもはや珍しいものでもなくなっており、生産性が低いとは言えない。また因果の面においても、たとえ次世代の生産ができないとしても、周囲の人を幸福にしたり、また人類全体の利益となるような成果を残し死んでいくLGBTもこれまた珍しいものではない。代表的なところでいえば数学者のアラン・チューリングなどが挙げられる。ゆえにLGBTは生産性でも、また因果においても、ノンケより劣った種族ではない。

 

 

(続く)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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