権力勾配はいけない、全てを公平にしなければいけない、全てを平等にしなければいけないって、そりゃ正しいんだろうけど、それらの正しさが全て実現した世界には、左派リベラルフェミの趣味も無くなってるよと。ロクサーヌ・ゲイはそういう危機感から本を書いたわけで。もちろん、インドのカースト制とかああいう差別を温存しておけと言ってるわけじゃない。でも、ある程度自由である程度公平な社会になって、女性たちも80％の満足感を得てる。それで充分じゃないか。だってこれ以上やって100％を目指したら、私の趣味も無くなっちゃう、というぼんやりとした危機感。それがロクサーヌ・ゲイを動かしたわけで。
「女性向けAVは政治的に正しい」とか、またはてなーがトチ狂ったこと言ってて笑ったよ。あんな、女性が全然騎乗位もしない、しかめっ面で顔を背けてて受動的でとてもセックスが嫌そう、男が壁ドンしたり女性の体を偉そうに持ち運んだりして家父長制が表現されている、そもそも合意が明確に言語化されてない、あんなAVのどこが政治的に正しいの？政治的に正しいAVっていうのは、合意がきちんと言語化されて発声されて、女性が完全に安全な状態で喜びながら男性をリードしたり調教したりするAVだけだよ。女性が男性に対して主導権を握るフィクションで女性たちが自慰をするのなら、俺も「あっ、フェミニズム、まだまだ伸びしろあるな」って思うけど、女性たちがこれからも、女性が男性にリードされるフィクションで自慰をするのなら、「こいつらやる気ねぇんだな、男に勝つ気ねぇんだな」と俺は思いますよ。
左派リベラルフェミやポストモダニストはあれかな「僕たちが趣味を楽しむ瞬間だけ政治的正しさはこの世から無くなるんだ！」とでも思ってるのかな。もしそう思ってるのなら、とんだバカだね。ロクサーヌ・ゲイの爪の垢を煎じて飲むと良い。
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