いや、だって、あのレッズサポだよ！？あいつらがやらかしたんならさ、俺は凄く嬉しいよ。あいつらが不適切な横断幕出してJリーグから制裁受けるなんて、俺はスカッとしたよ。
俺はそれ以上でもそれ以下でもない。優勝や残留を争う相手が下手コイてラッキーっていう感情なんだよ。
なのにネットの連中って、「あぁこれでJリーグの評判が・・・」とか「サッカーファンが浦和と同じ目で見られる！」とか言ってて、ちょっと意味不明。
レッズごときでJリーグの評判が落ちるわけないし、今回の件でことさらサッカーファンの評判が落ちるわけもない。日本代表が勝った後に渋谷で騒ぐ若者の映像でサッカーファンのイメージはだいぶ落ちてるだろ。
なんか今回の件で妙にはしゃいで、「レッズ消滅！」とか「FIFAさん見てください！これが日本の恥です！」とか騒いでる人に対するものすごい違和感が俺にはある。サッカー知らないのかな。世界にはもっともっと、「JAPANESE ONLY」の垂れ幕程度では済まないような、暴力的な差別が存在してる。サッカーには歴史があって文脈があって、その中で憎悪も生まれて、洒落にならんような人種差別もある。
イタリアなんか酷い。黒人選手がボール持つたびに一部の観客が猿の鳴き真似するから、それで試合が中止になったこともある。バロテッリはユヴェントスのサポーターから「黒いイタリア人など居ない！」というチャントを浴びせられてる。
そういうことが起こったときに、俺たちはもっと現実的に動かなきゃならない。ネットでレッズサポーターに対して「恥を知れ」とか「お前が同じサッカーファンだなんて恥ずかしい」とか言ったところで、レッズサポーターは悔い改めるか？そして差別的感情や行動を向けられた被害者に対しての真のケアにはなるか？
今回やけに騒いでるサッカーファン以外の連中の「反省を促す」っていう欲求はすごく無駄なことだと思ってる。俺はレッズサポの内心に介入したいとは思わない。レッズサポの行動には介入するし、レッズサポの行動に圧力はかけるけど、あいつらが何を考えるかはあいつらが決めることだ。
レッズサポが「反省してます・・・」って言っておきながら、心の中でアッカンベーしてたらどうするんだろう。欧米の差別に対する対処って、差別者の内心には介入しないで差別者の行動だけを押さえつけるんだけど、日本ってとにかく、問題を起こした人間の内心に介入しようとする。性善説というか、「人は絶対に善人になれるんだ！」とか「この人は絶対に自分を恥じる！」って無根拠に信じてる感じ。
「勝ち点を奪ったって反省しないよ。無観客試合でよかった」って言ってるブログがあるけど、俺がレッズサポーターだったら、勝ち点を取られなかった方がベターな結果だったと胸をなでおろすけどな。最低限こっちの権利は守られた、って感じで。だからほんとは勝ち点を奪うべきだったんだよ。
http://blog.livedoor.jp/vitaminw/archives/53032611.html
もっと現実的に動こうや。なんか「連帯責任」を妙に前面に押し出して浦和に対抗する人たちって、おかしいと思うよ。その「連帯責任」ってワタミやファシストに簡単に利用されちゃうと思うんだけど。
俺はレッズサポがあんな横断幕を出したからって、それでJリーグサポーター全員が恥ずかしがる必要なんて無いと思う。制裁を受けるのは浦和だけで十分だ。だから清水サポは本当にカワイソウだけど、今回は甘んじて受けるしかない。
最後にもう一度だけ言わせてもらうけど、「だってレッズサポだよ！？」。浦和のゴール裏があんなに綺麗なのはDQNが頑張ってるからだ。俺はあの熱狂的なゴール裏を見たいし、そして同時に差別的なメッセージも見たくない。だったら、俺は浦和サポの内心を操作するんじゃなくて、浦和サポの行動をどうコントロールするのかというルール作りの方に興味がある。けどはてなーは精神論ばかりでルール作りの議論を全然しない。DQNに高潔な精神を求めてどうするんだよ。そこが浮世離れしてるっていうんだよ。
今回の騒動で、チクリ魔のごとく奔走しているネット民の方々を見て、そんなことを思った。俺はガンバファンだったから、今回のはてなーの議論には全然乗れなかった。つまり、今回「FIFAさんに言いつけるぞ！」とか「恥ずかしい・・・」とか言ってる人たちって、Jリーグのクラブのサポーターじゃないんでしょう？
今回の騒動は特にはてなーの「恥ずかしい恥ずかしいオナニー」や「連帯責任オナニー」が醜悪だった。その調子だとワタミも潰せないだろうな。だってワタナベミキに「いや私は恥ずかしくないので」って返されたらどうするんだよ？むしろその連帯責任ルールや恥ルールを社内に取り入れてワタミはもっとブラックになるだろ。
連帯責任オナニーには実行力も圧力も無いんだよ。俺はそういうオナニーを軽蔑する。今回のはてなは私から見ると異様であった。
