コロンビア

 

 

 前半は、今大会最高の日本代表だった。選手たちの表情もふっ切れて充実した感じで、俺は「この顔をコートジボワール戦のときにしろよ!」って思った。みんなやっとブラジルに慣れて来たって感じ。でも遅過ぎるよね。

 

 ボランチの青山はすごく頑張ってた。序盤は、Jとかアジアのレベルでプレーしてたんだけど、青山自身がすぐに「これでは通用しない」と悟って自分の中のギア上げて、それからは世界レベルのプレーしてたね。あと今ちゃんはドリブルで駆け上がりまくって頼もしかったし、大久保も良かった。

 

 本田は、なんとか自分を機能させようと前半はもがいてた。最前線やウイングでボール受けて潰れるなんてのは、本当は本田のやりたいことじゃないんだけど、でもそれやらなきゃ勝てないし、現にそれが一番本田に合ってるプレーなんだ。本当はトップ下で華麗に展開したり敵をかわしてシュート打ちたいんだろうけど、本田にその力は今のところ無いんだから、だったら一番高い位置で味方のターゲットとなってボールキープ機になるしかない。それに対して本田はものすごい忌避感とか葛藤があったんだろうけど、実際、本田はウイングから良いクロスを上げてアシストした。前半は、本田のやりたいことができてないんだけど、だからこそ代表が良いチームになっていたし、得点もできたっていうのがある。

 

 でもやっぱり後半がダメ。自分たちでギアを上げられないっていうのかなぁ。「自分たちのサッカー」を連呼するわりには、「自分たち」がどういうものなのか説明できず、終始対戦相手の事情ばかりに話が行ってしまうのは、そういうことだと思う。他者依存。「自分たちのサッカーをさせてくれない象牙くんが悪いんです!希臘くんが悪いんです!」っていうことだよね。こんなことを言う代表って今まで無かったから、やっぱりサッカーファンは呆れた。「敵に思い通りにやらせないのがサッカーだろ?」って、見てる方は理解できてるのに、やってる方は何で理解できないんだろう?

 

 ザックジャパンポゼッションサッカーって、実はリアクションサッカーなんだなっていうのがよくわかる試合だった。日本代表のパスサッカーはずっと一本調子。変化を自分たちでつけることができない、コロンビアが得点してくれると、日本代表はギアを上げたり変化をつけたりできるんだけど、それを自主的にできてない。自分たちでギアを上げられない。相手ありきのサッカー。主導権は全部相手にある。なら相手は、「そうですか。じゃあこっちは引退試合させてもらいますわ」ってなるに決まってるじゃん。

 

 ザックジャパンは、そういう一本調子のパスサッカー(自分たちのサッカー)の練習しかして来なかった。親善試合でサーカスのようなパス回しをして、それが正解だと思いこんでしまった。本当にプレッシャーのある試合をして来なかった。だから、大会直前に代表に加わった大久保が一番良いプレーをするのは当たり前。あんなダラダラしたサッカーが世界に通用するわけないってすぐに見抜いて、縦パスを要求しまくった。それはサッカー選手として当然の行動だった。大久保は決定機を外しまくったって批判されてるけど、俺はあれだけ決定機に顔を出せたことを評価したいね。

 

 後半はいつものザックジャパンらしく、謎の青山交代、本田香川長友のお友達サッカー、柿谷ハブられだったね。柿谷大久保あたりは本田香川長友と距離置いてる感じがあって、まぁそれもしょうがないよなって思った。宗教をやりたいのかサッカーをやりたいのかってことだ。理想を追い求めるのか結果を追い求めるのか。理想を追い求めた日本は負けた。

 

 「お前らのポゼッションサッカーってぜんぜん能動的じゃないやんwww」って、誰かがもっと早い時期に指摘できればよかったんだろうけどね。でも親善のユルユル試合ではそういう問題があぶり出されないのかな。とにかく、本田と香川はしばらく代表に呼んじゃダメだ。ガラリを世代交代を推し進めて、2018年は若い日本代表を見てみたい。